風俗は浮気？風俗通いが浮気になるボーダーラインはどこ？

2022 4/13

風俗に行くことは浮気と同じ！」「心と身体の浮気は別！」「風俗と浮気は無関係」などと、風俗は浮気に入るか否かは意見が分かれるところだと思います。

風俗店とは、一般的に性的なサービスを行う店のことを言いますが、風俗店に通うことが浮気になるかどうかは、しかし、法律的には風俗店の種類や内容によって異なります。

今回は風俗が法的に浮気と見なされるボーダーラインやケースを解説します。

風俗店なら浮気にならないのは嘘！法律的に浮気になるケースとは？

法律による浮気の定義とは（民法770条第一項)

民法770条第一項には、”配偶者に不貞な行為があったとき”に”夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。”とあります。

したがって、もし夫婦のどちらか一方が配偶者以外の異性とセックスをすれば、上記の定めに該当し、離婚を訴えることができます。

不貞行為とは？キスやハグは不貞行為にはならない！

手を繋いでもキスやハグをしても、実は法的には不貞行為にはなりません。しかし、「性交類似行為」に該当する場合も不貞行為とみなされます。

例えば、”オーラルセックス”（唇や舌で性器を愛撫する行為）、”射精を伴う行為”、”同性愛行為”は不貞行為と見なされます。

下半身が関係してくるかどうかが、不貞行為かどうかの判断基準になると考えましょう。

風俗通いは不貞行為に入る

浮気の定義は人によって違います。
女性の風俗に関する認識で言えば、「心の浮気をしなければいい」「そもそも性的なサービスをするようなお店に行くことが許せない」などの様々な意見があります。

しかし、法律上の定義では、性行為や成功類似行為がある風俗店に通うことも不貞行為になりえます。

一度でも風俗店に行ったら浮気になる？

風俗店を利用することは、内容によっては不貞行為があったと見なされますが、一度の利用だけで判断するのは難しい場合もあります。

性行為や性行為類似行為がある風俗店を一度でも利用すれば、浮気になりうるので、「風俗店だから」「お金を払っているから」考えのうことで浮気を訴えられることを免れられるという考えは間違いです。

浮気になるかどうかは風俗の種類で決まる？

一概に風俗と言っても、その種類やサービス内容は様々です。女性は風俗店をあまり利用しないので、「風俗＝浮気」と考えることが多いです。

風俗店にはどのような種類があり、どのような点が浮気（不貞行為）と見なされる可能性があるのか、ここで解説していきます。

不貞行為に繋がる危険度【★☆☆】ソフトサービスの風俗店

いわゆる”本番”が店内で確実にない場合は、不貞行為に繋がる可能性は低いです。
性的なサービスはなく、お酒を飲んで会話を楽しむことを目的としたものが、ソフトサービスの風俗店の特徴と言えるでしょう。

キャバクラ&クラブ

キャバクラとクラブのどちらも、女性との会話を楽しみながらお酒を飲むことを目的としています。店内で性行為や性交類似行為に繋がる可能性はかなり低いですが、プライベートでキャバ嬢やホステスと会うようになる可能性は否めません。

おっぱいパブ

いわゆるおっパブです。
普通のキャバクラとは違い、お酒や会話を楽しむだけでなく、店員女性の上半身を触ることができるのが特徴です。
不貞行為に該当するようなサービスは含まれませんが、この場合も店員と客がプライベートで男女の関係になる可能性もあるでしょう。しかし、キャバクラやクラブと違って客や店員の親密度が低いので、プライベートでの繋がりは限りなく低いです。

危険度【★★☆】ノーマルサービスの風俗店

楽しく会話をしながらお酒を飲むことを目的としたソフトサービスの風俗店と違い、ノーマルサービスの風俗店は、性的なサービスを行うことを目的としています。
ここでは性行為や性交類似行為は店内でのサービス自体には含まれていませんが、お金を払えば店内で本番の可能性もあります。

ストリップ

女性が衣服を脱いでいくパフォーマンスを楽しむことが目的で、不貞行為に該当する行為がメインサービスではありません。
しかし、店によっては個室が用意されており、お金を払えば男女が同意のうえで室内で性行為や性交類似行為に及ぶこともあります。

性感マッサージ&回春エステ

普通のマッサージやエステに性的な快感や快楽を加えたのが性感マッサージや回春エステです。不貞行為に該当する行為は主要なサービスには含まれませんが、お金を払えば性行為や性交類似行為にも繋がる可能性は十分にあります。

イメージクラブ（イメクラ）

現実で実際に行えば犯罪として訴えられる夜這いや痴漢行為などの非日常なシチュエーションを楽しむことができるのがイメクラです。

分類としてはヘルス系になるので本番の行為はありませんが、コンドームをつけた状態でのフェラチオ行為は含まれるので、不貞行為に該当する場合もあります。また、この場合も、さらにお金を払えば店員と客が同意のうえで性行為にまで及ぶ可能性もあります。

危険度【★★★】ハードサービスの風俗店

女性との会話やマッサージでなく、性行為や性交類似行為そのものを目的としているのがハードサービスを行なっている風俗店です。それぞれサービス内容は違いますが、最終的に射精行為に持って行くところは共通しているので、以下の風俗店を利用すること自体が不貞行為になりえます。

ピンクサロン

俗に言うピンサロは、性的なサービスが一切ないキャバクラやクラブとは違い、会話やドリンクに加えて下半身への性的なサービスまで行なっています。もちろんオーラルセックスも含まれるので、不貞行為のうちの性交類似行為に該当します。

ヘルス系

リアル店舗があるファッションヘルス店、ホテルや自宅に風俗嬢を呼ぶデリバリーヘルス（デリヘル）やホテルヘルスなどがあり、そのどれもが性的サービスを提供しているため、完全な不貞行為とみなされ浮気となります。

SMクラブ

普段はなかなかできないアブノーマルなプレイを楽しむことができるのがSMクラブです。
プレイ内容は店員と客で決めることができるので、金額次第で性交類似行為まで含む可能性があります。

ソープランド

ヘルス系の風俗店に比べサービス内容がよりハードなのがソープランドです。いちばんの違いは最終的に本番行為があるところです。もちろん、性行為に該当するので、不貞行為になります。

風俗嬢や風俗店に慰謝料は請求できる？

お金を払っている以上、性的なサービスを仕事として行なっている風俗店や風俗嬢に慰謝料を請求することは難しいです。
しかし、店外でプライベートの一環として客と店員が会い不貞行為に及んだ場合相手の風俗嬢には慰謝料を請求できる可能性が高いです。

風俗通いは離婚の理由になる？

風俗店を利用すること自体は離婚の理由にすることは難しいです。しかし、上記でも述べたように、風俗店にも様々な種類があり、サービス内容も店によって違います。したがって、不貞行為に該当する性的なサービスを受けた場合は、夫婦間での貞操義務に違反していることになります。

また、不貞行為に該当するような行為がなかったとしても、風俗店に通うこと自体が健全な夫婦生活に支障をきたすのであれば、「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に当たり離婚の理由になり得ます。

風俗に通う夫に気をつけること

夫が風俗に通っている場合、あなたは風俗通いは浮気だと見なし、精神的なダメージを負うかもしれません。しかし、夫が風俗に通っている場合、経済的・身体的にも気をつけなければならない点があります。

経済的なルーズさ

風俗店に通うには、多額の費用がかかります。いちばん時間の短くて安価なピンサロでも一回最低5,000円ほどはします。また、それはサービスに対する料金であり、風俗嬢への指名料やドリンク代もかかります。

クラブになると、椅子に座っただけで最低3万円、高級なところだと10万円ほどはします。
それにサービス料やドリンク代、指名料などが加わると、一度で最低20万円は支払うことになります。
そして、そういった風俗店に通い続けることは、浮気だけでなく経済的な問題もでてくる可能性も十分にあります。

性病への感染

ソープランド以外では粘膜同士の接触がないため、性病への感染リスクが内容に思えます。しかし、ピンサロでは男性器をおしぼりで拭くだけですし、衛生面への懸念点はぬぐいきれません。
不特定多数のソープランドだと避妊具なしの場合もあるため、店員側が職業として気をつけているとはいえ、性病への感染リスクは十分にあります。