探偵に何かを依頼する機会は、誰もがあるわけではありません。
しかし、自分ではどうにもならないと判断した場合、探偵に頼ってみる手も大いにあるでしょう。
しかし探偵に頼るとなると、どのくらいの料金が発生するのでしょうか?
今回はそんな探偵に頼る際の、料金相場や、探偵依頼費用を抑えるコツ、探偵に依頼できる調査内容、探偵依頼のメリット、探偵依頼への流れ、探偵事務所を選ぶポイントまで、一挙にご紹介していきます。
探偵に依頼した際の料金相場
探偵に依頼する際に、費用はどれくらいかかるのか、想像がしにくいですよね。
探偵の依頼料金というものは、探偵事務所や、依頼の内容によっても大きく変動しますが、平均的な相場としては、1時間あたり1.5万〜2万ほどと言われています。
調査員2名の場合に、2.0万円以上~2.5万円未満が36%、1.5万円以上〜2.0未満が28%、1.0万以上〜1.5万未満が24%というデータが出ています。
自身の調査内容においていくらかかるのかしっかりと知りたい場合は、一度探偵事務所で見積もりをしてもらいましょう。
また、調査が完了するまでにかかる総額の相場は20万円以上〜50万円未満が一般的になります。
探偵事務所や内容によっても変わりますが、できるだけ料金を抑えられるよう、探偵依頼についての知識をつけましょう。
付加料金に注意!
探偵事務所のHPを見て安いと思って依頼したら、後々とんでもない額になってしまった、そんな話がよくあります。
探偵に依頼する際には、色々な付加料金に気をつける必要があります。
例えば、機材代金、報告書作成料金、深夜割増料、緊急出勤料金、最低調査時間、繰り上げ時間料金などがあります。
その中でも特に気をつけたい最低調査時間、そして繰り上げ時間料金について、ご紹介していきます。
最低調査時間について
最低調査時間は、たとえその日の調査が2時間で終わったとしても、最低調査時間が6時間に設定されていた場合、6時間分の料金がかかってしまうというものです。
この最低調査時間は探偵事務所によって様々ですが、この時間が多く設定されていると、損をしてしまうことがありますので気をつけましょう。
繰り上げ時間料金について
延長による調査時間の繰り上げ単位も探偵事務所によって様々です。
例えば30分のみ延長した場合でも、探偵事務所の繰り上げ単位が3時間ごとだった場合、3時間分の料金を取られてしまうことになります。
延長する際には、繰り上げ単位と、繰り上げ時間にしっかりと注意しなければ、損をしてしまいます。
探偵に依頼する費用を抑えるコツ
探偵依頼の費用は一定ではなく、非常に複雑なものです。
また決して安いとは言える額ではないことは確かでしょう。
質が高い調査や、難しい調査になってしまうとその分高額になってしまうことは仕方のないことですが、探偵依頼費用を安く抑えるコツがありますので、今回は3つほどご紹介していきたいと思います。
複数の探偵事務所で見積もりを立てる
何か高額なものを購入する際に、いくつかの商品を見比べて購入する商品を決める方が多いかもしれません。
探偵事務所もそれと同じです。
相場があるとしても、探偵事務所によって料金は大きく変わります。
そのため、複数の探偵事務所で見積もりを立てることをおすすめします。
相性や料金をよく調べた上で、依頼する探偵事務所を選びましょう。
諸経費に注意する
先ほども述べましたが、調査料金には様々な諸経費がかかってきます。
盲点になりやすいのが、遠方の調査になってしまうと宿泊費や交通費が別途でかかってしまうところです。
このような諸経費についても、後々莫大な料金がかかってしまったなんてことがないように、探偵事務所側によく確認をするようにしましょう。
調査場所や日程を事前に伝えて調査をスムーズに
調査をスムーズに行い、料金を抑えるためにも、こちらが認知している情報を探偵事務所にできるだけ提供しましょう。
生活パターン、行きつけの店などを把握しておくと、調査がスムーズにいくでしょう。
相手が出かける日であったり、帰りが遅い曜日が決まっている場合は、それを伝えると調査がスムーズに行われるでしょう。
探偵に依頼できる調査内容
では探偵に依頼できる調査内容はどのようなものがあるのでしょうか。
探偵は国から調査する権利を与えられたプロの調査員です。
このような探偵には様々な調査を依頼することができます。
浮気調査
一番依頼の多い調査は、浮気調査と言われています。
浮気が原因で離婚を考えている人や、浮気相手に慰謝料を請求したいと思っている人は、探偵に依頼をして浮気の証拠を確実に掴むパターンが多いです。
素人であればすぐにバレてしまう調査も、プロに頼めばほぼ確実に証拠を掴めます。
詐欺調査
自分が詐欺にあっているのではないかと不安に思っている人が依頼するのが、詐欺調査です。
詐欺と言ってもさまざまなパターンがありますので、対象者の素行を調査することで詐欺を暴くことができるでしょう。
企業調査
企業調査は主に企業が依頼主となり、飲食店などの価格やサービスなどの自社動向を調査するものです。
ストーカー調査
ストーカーの証拠を手に入れて、ストーカー行為をやめさせるものであり、女性からの依頼が多い案件とされています。
ストーカー行為から殺人事件に発展しまうことも稀にありますし、警察がなかなか動いてくれないという話も聞きますので、そんな時に探偵を頼るというわけです。
盗聴盗撮調査
室内に盗聴器や、盗撮器がないかの調査です。
マンションなどは以前住んでいた住人が仕掛けていたという話もよくありますので、探偵に依頼して調査する人も多いです。
探偵に依頼するメリット
探偵への依頼は思ったより料金がかかると思われた方も多いかもしれません。
しかし、探偵に依頼しなければ解決しない問題もあるでしょう。
今回は探偵に依頼するメリットをご紹介させていただきます。
証拠が高い確率で手に入る
素人が調査をしようとしてもなかなか証拠が手に入らなかったり、すぐにバレてしまう場合が多いです。
しかし探偵はプロの調査員です。そのため、自分で調査をするよりも確実に証拠が手に入ります。
浮気や詐欺に対して、慰謝料を請求したり裁判を起こしたりする場合は、確実な証拠が必要になってきます。
そのため、探偵に依頼してしまえば、スムーズに確実に慰謝料や裁判において有利になるということです。
第三者が調査するので相手にバレにくい
第三者が調査することで、相手にバレる可能性は一気に低くなります。
証拠を掴むためには、慎重に、確実に調査を行うことが大切になってきますので、警戒されにくい第三者が調査を行った方が効率が良いのです。
裁判や慰謝料でそのまま使える調査報告書が手に入る
離婚や慰謝料を請求する際に確実な証拠が必要になってくるとお話しました。
探偵に依頼すれば、調査報告書を有力な証拠資料として提出することができます。
その調査報告書があれば、裁判や慰謝料を請求する際に有力な武器となるでしょう。
探偵依頼への流れ
では、探偵に依頼する際にどこから手をつければ良いのでしょうか。
今回は探偵に依頼する際の大まかな流れをご紹介します。
①無料相談
まずは無料相談から始めましょう。
探偵が親身になって話を聞いてくれますし、料金に対しても相談にのってくれるでしょう。
②見積もり
調査時間や諸費用についてよく相談した上で、見積もりを立ててもらいましょう。
この際、一社だけでは不安という方は、複数社と見積もりを立てることをおすすめします。
③契約
見積もりの価格に納得ができて、ぜひ依頼をしたいと思ったら、契約に進みましょう。
この際に、わからないことがあれば、どんどん質問するようにしましょう。
こちらからは「犯罪に利用しない」といった契約書にサインをし、身分証などの提示が求められる場合がありますが、こちらは探偵業法に基づいた過程なので、これが省略されていたら怪しいと思った方が良いかもしれません。
④調査前の準備
探偵による調査が行われる前に、自身で集めることができる証拠は集めておきましょう。
調査する相手の基本情報や写真などが事前に手元にあるだけで、調査時間も調査料金も変わってきます。
依頼する探偵を選ぶ際に気をつけるポイント
数多くの探偵事務所が存在する中で、どこの探偵事務所に依頼をしたら良いのでしょうか。
ここが絶対に良いという探偵事務所があるわけではなく、人によって自分に合う探偵事務所はそれぞれです。
今回は、依頼する探偵を選ぶ際に気をつけるポイントを4つほどご紹介します。
悪質な誇大広告を出していないか
多くの探偵事務所がある中で、稀に「調査成功率100%」「必ず見つけ出します」といった誇大広告を出している会社があります。
しかしこの世の中100%という数値はなかなか存在しないものです。
見つけて欲しい、証拠が欲しいという気持ちは大きくあると思いますが、このような誇大広告には気をつけましょう。
調査料金が安すぎないか
料金が低いことについ惹かれてしまいがちですが、あまりにも料金が低かったり、料金プランが不透明な場合は、怪しい場合があります。
はじめに提示されている料金が安くても、後にいろいろな付加料金をつけられてしまう場合もありますので、安すぎる料金提示には気をつけましょう。
事務所の現在地が公開されているか
いざ探偵に依頼するとなった場合に、探偵と直接こまめにやりとりをする必要があります。
その際に、余計な費用を抑えるためにもなるべく自宅に近い探偵事務所を選ぶようにしましょう。
しかし、自宅に近すぎて、探偵事務所への出入りを近所の人や親族に見られてしまったら元も子もありませんので、細心の注意が必要となるでしょう。
探偵業の届出を出しているか
探偵業届出証明書があるかどうかも大切なポイントになってきます。
2007年から探偵業法が執行されたため、この届出がない場合は法律を守っていない可能性がありますので、ここは必ずチェックするようにしましょう。
まとめ
今回は探偵に頼る際の、料金相場や、探偵依頼費用を抑えるコツ、探偵に依頼できる調査内容、探偵依頼のメリット、探偵依頼への流れ、探偵事務所を選ぶポイントまで、一挙にご紹介してきました。
なかなか馴染みもなく、わかりづらい探偵制度ですが、探偵に頼る際には隅々まで下調べをする必要があることがわかっていただけたら幸いです。